第2回 子どもがスポーツを長く楽しむために ~AAP(アメリカ小児科学会)が推奨していること~
2026年07月16日
こんにちは。
なかがみ鍼灸整骨院 院長の中上です。
前回は、アメリカ小児科学会(AAP)が報告している
「子どもがスポーツを辞めてしまう4つの理由」
についてご紹介しました。
今回は、子どもたちがスポーツを長く楽しむためには、どのようなことが
大切なのでしょうか?
AAPでは、保護者や指導者に向けて、いくつかの大切な考え方を提案しています。
① 一つの競技だけに早く絞りすぎない
近年は、幼い頃から一つの競技だけに専念する「早期専門化」が増えています。
しかしAAPでは、
思春期頃までは、さまざまなスポーツや運動を経験すること
を勧めています。
いろいろな動きを経験することで、
・運動能力が幅広く育つ
・特定の部位への負担が減る
・スポーツ障害の予防につながる
などのメリットがあると考えられています。
② 週に1~2日は完全に休む
スポーツを頑張る子どもほど、
「休むことも練習の一つ」
という考え方が大切になります。
AAPでは、
週に1~2日は、組織的なスポーツから完全に離れる日を設けること
を推奨しています。
体を休めるだけでなく、心をリフレッシュすることも大切だとしています。
③ 年間2~3か月はオフシーズンをつくる
AAPでは、
年間を通して同じ競技を続けるのではなく、2~3か月程度は競技から
離れる期間を設けること
も勧めています。
これは連続した期間でなくてもよく、年間を通して合計2~3か月程度でもよいと
されています。
この期間は、体を休めたり、別の運動を楽しんだりすることで、ケガやバーンアウトの
予防につながると考えられています。
④ Free Play(自由に遊ぶ時間)を大切にする
AAPが特に大切だと考えているのが、
Free Play(自由な遊び)です。
Free Playとは、コーチや保護者から指示される練習ではなく、
子ども自身が「やりたい」と思って自由に体を動かす時間
のことです。
例えば、
・公園で友達とサッカーをする
・キャッチボールをする
・バスケットのシュート練習をする
・鬼ごっこをする
などもFree Playに含まれます。

大切なのは、
「何をするか」ではなく、「子ども自身が考えて楽しむこと」
です。
⑤ 勝敗だけでなく、成長や楽しさを大切にする
スポーツには勝ち負けがあります。
だからこそ、一生懸命頑張ることも大切です。
しかしAAPでは、
勝つことだけを目標にするのではなく、スポーツを楽しむことや、
一人ひとりの成長を大切にする環境づくり
が重要だとしています。
スポーツは、
技術だけではなく、協調性や挑戦する気持ち、
自信など、多くのことを学べる場でもあります。
おわりに
今回ご紹介した内容は、どれも特別なトレーニングではありません。
子どもたちが、
スポーツを「好き」でいられる環境をつくるための考え方
として、AAPが推奨しているものです。
【次回予告】
これらの考え方を踏まえながら、
「日本のスポーツ環境で大切にしたいこと」
について、私自身が日々子どもたちと関わる中で感じていることをお話ししたいと思います。



